クローゼット、溢れてませんか?
服だけでなくバッグ、ベルト、マフラーなどのファッション小物など、クローゼットに入れるものが多く、入りきらない。
なんとかしたいと思っていても、増えていく。
本稿ではそんなクローゼット事情を解消する方法を紹介し、クローゼットを最適化します。
ブラックホールクローゼットに終止符を打ちましょう。
服は少ない方が人生が豊かになる
着手する前に、クローゼットを整理するメリットから確認していきましょう。
ここではミニマリスト的にただ持ち物を少なくすることを推奨するわけではありませんが、可能な限り少ない方が、結果的にメリットが多いというスタンスです。
まずは服を少なくするメリットを3つご紹介します。
メリット①:選択の手間が減る
Apple社を創業したスティーブ・ジョブズは、着る服の選択に脳のリソースを割かなくていいよう、全く同じ服を数着を着まわしていたことで有名です。
実際に人間の脳は毎日あらゆる選択にエネルギーを消費していて、選択の回数が多いほど、選択が難しいほど疲弊します。
ジョブズのように同じ服を着るのは一般消費者には現実的ではありませんが、選択を比較的シンプルにすることは可能です。
単純に選択肢が減ればいいのです。
20着の中から1着を選ぶよりは、5着の中から選ぶ方が簡単ですよね。選択にかける時間も減るかもしれません。
ファッションが好きな方も無理に少なくすればいいわけではなく、貴方にストレスのない最小限に持っていけばよいでしょう。
メリット②:生活空間が整う
こちらもメリットとしてはシンプル。
自宅の中で服が占める空間の割合が減って、スッキリします。
例えば家に備え付けのクローゼットに服が収まっていなければ、部屋に別のタンスを置いて収納している方もいるでしょう。
その外付けタンスが無かったらと想像してください。部屋から家具が一つ減って、広くなりませんか?
またはクローゼットのハンガーでギチギチに服がかかっていたら服を取り出しにくいですが、ゆとりがあれば取り出しもストレスになりません。
空間を守りスッキリさせることは、精神的なゆとりにも繋がります。
メリット③:環境や経済に優しい
ここで環境論を展開することはないですが、単純に服の消費量が減れば資源の無駄が減ります。
どちらかというと所有者のお財布に優しい、ということの方がイメージしやすいでしょう。
数千円で買えるユニクロなどの高品質で安い服がたくさんありますが、それでも履き捨てを繰り返せばかなりの金額になります。
無駄な消費を減らして財布にやさしく、ついでに環境負担を減らすくらいのマインドでもよいかもしれません。
最適化方法:表ツールを使って一覧化する
ではここから具体的に、クローゼットを最適化する方法を紹介します。
その方法はひとことで言えば、所有している服の一覧表を作って管理です。
次の表をご覧ください。
筆者が実際に表で管理する、所持アウターの一覧です。
これと同様の形式で、トップス、パンツ、シューズ、バッグの表が存在します。
こちらはNotionというソフトウェアを使用してますが、エクセルでもGoogleスプレッドシートでも結構です。
表で管理する服の主な項目は以下です。
- 名称(自分がどの服のことかわかればOK)
- カラー
- ブランド
- 購入サイズ
- 評価(お気に入り度)
- 実際の購入価格
- 購入した年月
あくまで一例ですが、このように持っている服を一覧化することによって、これまで見えなかった情報が見えて分析が可能になります。
これは非常に多くのメリットがあり、以下に詳しく解説します。
メリット①:所持品数を常に把握できる
まずはこれです。そう、自分がどれだけ服を持っているのかがわかる。
クローゼットでなんとなく多いなと思っている服も、その数を把握することで具体性が増します。
そして自分は10個もあれば実は十分なんじゃないかと数値的な目安や上限を設定することができます。
この具体的な数字があれば、服を無尽蔵に買うことを抑え、「アウターはもう○着も持ってるしな」という意識が沸くでしょう。
メリット②:所持品の総額や入手時期がわかる
自分が持つ服って、一体今までそれにどれだけの費用をかけたのか見当もつきませんよね。
表で一覧管理するようになれば総額も一目瞭然です。
実際にいざやってみると、服にこんなにお金をかけているのかと驚くはずです。
また購入年月も記載しておけば、たった1シーズンしか着なかった服、何年も来ている服がどれなのかがわかり、そこから傾向も掴めるでしょう。
何年も着るお気に入りの服はどんなものなのか、今後もそういった服を買うためのヒントを得られます。
メリット③:新たに服を買う時の参考情報になる
新たに服を買おうと思った時、こんなことありませんか?
- このブランドの服は持っているけど、以前はどのサイズ買ったか覚えてない
- 青色の服は今何着持ってたっけな
- この服セールしてるけど、以前自分が買ったときはいくらだったかな
これらの情報も全て、表を見れば答えがわかります。
ここでのポイントは、店頭でも表が確認できるよう、スマホから見れるようにしておくことです。
Notionはオンラインツールなのでそれが可能ですし、エクセルやスプレッドシートもクラウド上で保存すればスマホアプリから確認可能です。
服一覧表の運用を始めるためには
上述に挙げたもの以外にも、服の一覧表管理は本当に多くのメリットが得られます。
一方で最大のデメリットは、運用を始める最初の一覧化がかなり大変ということでしょう。
面倒でそんなことやれない、という方もいるかもしれませんが、まずは取っ掛かりとして以下を試してみてください。
- 自分の持つアウター、トップス、パンツ、シューズ、バッグのカテゴリから一番数が少ないものを選ぶ
- そのカテゴリを、実際にクローゼットを確認しながら名前だけで一覧化してみる
(自分がわかれば”黒い○○ブランドのやつ”等でもOK) - なんとなくの記憶で、かつ大雑把でいいので、それぞれ買った時の金額を埋めてみる
まずはここまでです。
いかがでしょうか。そのカテゴリの所持品数と総額は想像以上なのではないでしょうか。
ここでの気づきが大切です。
自分の所持品がデータとしてインプットされると、それを把握する前と見え方も変わってきますよね。
全てのカテゴリで実施したらどうなるか、もっと詳細な情報が加わったらどうなるかを想像してみてください。
持ち物を全て一覧にするのは大変ですが、大変なのは最初だけです。
それにいつ買ったか、いくらで買ったかが不明な服も大量にあるかもしれませんが、最初に全て埋める必要はまったくありません。
この一覧は服の廃棄や購入の度に更新をしていくため、いずれ情報が埋まっていきます。
TIPS
もし可能な限り既に持っている服の購入時期や金額を把握したければ、オンラインサイトやブランドアプリの購入履歴、実店舗でもクレジットカードの過去明細などが参考になります。
自分の洋服事情をもっとよく知りたいと思った方は、是非所有する服の一覧化にチャレンジしてみてください。
さいごに
所有する服の一覧化によって、クローゼットの中を最適化する方法を紹介しましたが、いかがでしょうか。
やってみると様々な気づきが得られ、もっとこんな情報を追加した方がよさそうだというアイデアも湧いてきます。
是非あなたにとって最もやりやすい形にカスタマイズしてみてください。
クローゼットの中はあなたにとって完璧で、最適な状態になることを願っております。